11月月例登山「小影山」
ことし最後の月例山行は、十一月五日、仙北市(旧田沢湖町)の小影山(557・9m)登山でした。小影山は、〇六年十一月一日以来、二度目の登山です。
冬型の気圧配置で、北海道から青森まで初雪の便りがあり、降水確率の高い天気予報で、雨を覚悟した一日でした。ところが、なんと上空には雲ひとつない快晴となり、まさに「山楽会日和」となりました。
八時三十分、全参加者四十二人が、抱返駐車場に集合しました。ちょうど「抱返紅葉まつり」期間中で、駐車料三百円は予定外の出費でした。
高田博さんの号令で、入念に準備体操をし、九時、四つの班編成で出発。抱返神社前で記念写真を撮影。いよいよ、山に入ります。
白岩も、小影も、
紅葉いっぱい!
林道から右に登山道をとると、たちまちスギ林の急勾配の登りです。やがて、そのスギ林をぬけ、神代発電所、夏瀬発電所をむすぶ高圧電線を維持するために木の伐採された広い斜面にでると、日の光を全身に浴びます。一本目の鉄塔下で上着を脱ぎました。二年前の小影山登山のときに伐採されていたスギの木が、なかば朽ちかけたまま放置されていました。
九時四十五分、二本目の鉄塔に到着。雪を抱いた鳥海山も、うっすらと姿を見せています。抱返り渓谷の対岸の白岩岳(1177m)の北西斜面も、赤、黄のみごとな紅葉、黄葉が、太陽光に照らされています。すばらしい景色です。
小憩後、ブナ、コナラの黄葉する林のなかを登ります。カエデ類も、きれいに色づいています。木漏れ日のなかのコシアブラの薄く透きとおったような淡い黄色にも心を洗われます。
写真を撮りながら、落ち葉に埋もれたジグザグ道を登ると、やがて、十時三十分、上部の鉄塔下の台地に、ひとりの遅れる人もなく到着しました。
直径五十センチもあろうかと見えるミズナラの大木が「危険木」の標識をつけられたまま、無残に切り倒されていました。
日本第二のブナに
再会する
小憩して、巨樹ブナをめざします。広い道をすこしすすむと、やがて、右に細い踏み跡があり、すぐに、やぶなかの頂上の三角点に着きました。
この周辺には、ブナ、ミズナラ、トチ、クリなどの大木がつぎつぎにあらわれ、そのみごとさに、原生林のなかに歓声がわきあがります。ともすれば見失いがちな密ヤブの踏み跡をたどって、十時五十五分に、巨樹ブナに、到着しました。
塩野米松文・千葉克介写真・佐藤隆案内『千年ブナの記憶』(七賢出版)という本のなかで、小影山の木々が紹介されています。その主役は、小影山のブナ巨樹です。日本一の座は白岩岳中腹のブナに奪われましたが、胸高直径九メートル余の日本第二のブナは、堂々と枝を広げて、風格を保っています。
前で、全員で記念写真を撮りました。さらに、巨大ミズナラの前でも、班ごとの写真も撮りました。
十一時二十分、鉄塔の台地にもどり、すこし早い昼食です。私たちの昼食をねらう、数十羽のカラスの無粋な鳴き声が、せっかくの興趣をこわします。すこし怪しげな黒い雲の出現で、十二時十分、早めの下山となりました。
その心配された雲も、やがて視界から消え、談笑しながらの快適な下山になりました。十三時十五分、全員、元気よく駐車場に帰着しました。
抱返り渓谷も歩く
さらに、抱返り渓谷一の見どころという「回顧の滝」に行きました。歩道の手すりも新しくなり、途中には吊り橋「誓願橋」(昨年九月完成)が新たに付けられていて、絶壁の下の清流が足下に眺められます。天気の不安から、みな早足の見学でした。
十四時ごろ、ついにパラパラと雨が降りだしました。
十四時二十分、駐車場にもどると、恒例の「土橋農場」のイモノコ販売があり、またたくまに完売しました。
わらび座
「温泉ゆぽぽ」で
予定よりも早い日程で、「温泉ゆぽぽ」では、ゆっくりと時間を取って、温泉につかりながら一日の疲れを癒しました。
佐藤修三リーダーから、「突然にリーダーをやってくれといわれてとまどいましたが、お天気に恵まれ、みなさんのご協力でたのしい山行になりました」とのあいさつがあり、来年の山行での再会を約して解散をしました。
秋田市にもどり、十七時ごろには、はげしい雷雨とともに、道路が真っ白になるほどの大粒な降雹に見舞われました。山だけでなく、いよいよ、平地も冬に入ったことを実感させる一日でした。



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