5月例会 焼山
五月二十二日、月例登山「焼山」には、四十七人のみなさんが参加しました。
台風四号が来たり、北海道をつよい低気圧が抜けたりして、天候には不安がありましたが、さいわいにこの日は、一日中よい天気になりました。
今回は、八幡平まで、距離的にも遠いので、例により男鹿観光の貸切バスでした。秋田駅東口から五時三十分に出発しました。途中、自衛隊新国道入り口、追分、大久保、八郎潟からのなかまを拾いながら、また、道の駅かみこあに、道の駅ひないでも小憩しながら、鹿角市に向かいました。
車中、斎藤重一リーダーのあいさつ、「山楽会資料」の解説などもありました。小林英三サブリーダーからは、一週間前に下見に入ったときの状況の説明もありました。
鹿角市花輪から、成田伸世、田中正美のお二人が乗車しました。バスは、熊沢川に沿って遡行します。県立熊沢発電所前では、元小畑勇二郎県政の横暴ぶりが紹介されたりしました。トロコから、八幡平アスピーテラインに入りました。ブナ林の若緑に、身も心も染まってしまいそうです。
後生掛温泉手前の駐車場には、九時二十分に到着しました。ただちに登山準備、班編成、班長会議、準備体操をすませて、九時五十分に、焼山に向けて出発しました。道ばたに、ハルリンドウの可憐な花が見られました。予定時間よりも一時間ほど遅れていました。
一班先頭、四班後尾です。後生掛温泉1000mの建物のなかを抜けて、澄川にかかる橋を渡り、登山道に入りました。急坂を登りきると後生掛温泉の全景が望まれます。成田伸世さんから後生掛温泉にまつわる「おなめもとめ」の伝説も聞きました。タムシバが咲き、木道のかたわらには、フキのとう、キクザキイチゲ、ショウジョウバカマ、オオカメノキ、ミヤマカタバミなどの花が咲きました。頭上は、ブナ、ミズナラのすばらしい新緑! やがて、すっかり残雪に覆われだしました。後生掛温泉・毛せん峠中間点1130m(後生掛・毛せん峠まで、それぞれ一・七キロ)に、十時四十分着。
十分ほどの小憩をとり、全員で写真も撮りました。このあたりは、ブナとオオシラビソの混じりあった林相で、高度が上がるにつれ、オオシラビソが増え、ダケカンバが混じってきます。
国見台1322m 下に、十一時二十分。毛せん峠へのトレスを見失い、小林英三、成田伸世、田中正美のみなさんが探査。夏道を経て、十二時、(地図上の)毛せん峠1270m。若干のルート工作もしてもらいながら、一気に栂森南側の毛せん峠1340mに出ます。十二時三十分。女性三人に行き会いました。焼山を越えて玉川温泉に行く予定で来たそうですが、道がわからずに戻るとのことでした。
東に、展望が開けます。八幡平、もっこ岳、険阻森、大深岳の稜線が連なります。残念ながら、岩手山は見えませんでした。晴れ、しかし、西風がつよく吹いてきます。
峠上は、ガンコウラン、イソツツジ、コケモモ、ミネズオウ、イワカガミ、ハイマツなどが敷きつめられています。ミネズオウが赤い蕾み、白い小さな花をつけていました。
避難小屋までの、雪解け直後の山道には、イワナシの可憐なピンクの花がたくさん咲いていました。道の両側には、イワハゼ(アカモノ)、イワカガミもいっぱいあって、蕾みを太らせていました。
避難小屋「焼山山荘」には、十二時五十分に到着しました。二人ほど、救護のお世話になってすこし遅れましたが、間もなく合流しました。十四時まで、小屋の内外での昼食休憩です。三三、五五寄り集いながら楽しい食事です。
きょうは、雪の急斜面の状況が危険なので、鬼ガ城に登ることとし、名残り峠、焼山頂上は割愛しました。十四時から十四時二十分まで、鬼ガ城頂上で、成田伸世さんを講師に、高山植物の「学習会」でした。六月になると入れない、保護地域内での有意義なお話でした。ミネズオウのみごとな群生が目と心に焼きつきました。
焼山山荘前で写真。十四時二十五分、下山を開始しました。すこし、雲が多くなったかなあと見ましたが、天気の崩れる恐れはありません。地図上の毛せん峠は十五時十五分に通過、小林英三サブリーダーが、バスとの連絡のために、先行してくれました。
後生掛温泉には、十七時、全員が元気に帰着しました。 後生掛温泉湯治場の大浴場にとっぷりとつかって、一日の疲れを癒しました。なかには、箱蒸し風呂に入っていた人もいます。入浴料一人四百円。
十八時、バスで帰途につきました。例により、全員が、一日の感想を語りました。とてもたのしい車中でした。
山よし、山の友だちよし、お天気もよし。
下見とGPSの有効性 小林英三
新緑と残雪がすばらしいこの時季の登山には、コースを探しながら登る楽しみもあります。残雪の多い国見台から毛せん峠で、下見のときは国見台の頂上よりのコースをたどり、本番では、逆に夏道の下を通ってしまいました。十メートル前後の違いだったと思います。軌道修正してくれたのは、下見でも本番でも、GPSでした。あらためて下見とGPSの有効性を知った焼山登山でした。












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