雨の毛無山
三月の月例登山は、まだ春浅い男鹿・毛無山でした。
三月二十六日、春を待ちかねたなかまたちが、七時三十分に、「天王くらら」駐車場に集合しました。ただちに、門前五社堂の駐車場に向かい、男鹿からの参加者も合流して、四十七人全員がそろいました。
小雨が降りだしたので、みな雨衣を着ました。班長会議を開いて、登山行動についての打ち合わせをしました。その結果、多少の雨にはたじろぐことなく、毛無山まで登ることに決しました。
男鹿三山というと、かつては「本山、真山、寒風山」でしたが、いまでは「本山、真山、毛無山」をいいます。毛無山の上部はまだ雪に覆われていますが、山楽会魂で挑戦です。
斎藤重一会長からのあいさつと男鹿修験道の説明がありました。
赤神神社があり、漢武帝が祀られていることからすると、仏教、神道、道教の習合したものであるとの話でした。準備体操のあと、赤鳥居で写真を撮ってから、九時五分、一班を先頭に出発しました。キバナノアマナが、つぼみをつけはじめています。雨のせいか薄黄色のつぼみを固く閉じています。九時二十分、五社堂に着きました。九百九十九段の石段の間、周辺にはカタクリがたくさん芽吹いていました。ところどころにキクザキイチリンソウもつぼみをもたげています。しかし、残念なことに雨のなかですから、つぼみは固く閉ざしたままです。みんな、口々に「晴れたらいいのになあ」。五社堂を背景にして写真を撮りました。
五社堂から虚空蔵までの道々は、雨のなかではありましたが、登山道両側の春の便りに心をなごませました。
フクジュソウの黄色い花の群落もありました。フキノトウ、キクザキイチリンソウ、
カタクリ、スミレなども、冷雨のなかで色づいています。
ブナ、コナラの灌木帯では、斎藤会長から解説がありました。目ざとい人は、「広葉樹林の林床に、矮生のスギが点在するけど、どこから種子がこぼれたのか」と疑問を呈しました。スギなのか、イヌガヤなのか、そばまでいかないとわかりません。晴れた日の「課題」にしておきましょう。
十時十分、大きな残雪を登ります。やがて、すっかり雪景色となります。自衛隊道路には、十一時三十分。本山・毛無山鞍部には十一時五十分。
航空自衛隊レーダーサイト警備の自衛隊員が、私たちを怪しんでかけつけます。「オメガタ、山サ泊マッテルナダガ?」と素朴な質問した私たちのなかまへ、隊員は、「ソウイウ質問ニハ答エラレナイ」といったそうです。だれの税金で給料をもらっているのか、かれらは知っているのでしょうか。国民敵視が、自衛隊の姿なのでしょうね。もちろん、ストーブのある自衛隊隊舎へのご招待もありません。
冷雨、寒風、とても、昼食を摂る状況ではないので、一気に五社堂まで下山して昼食にすることにしました。雨で滑る山道に注意しながら、十三時、五社堂着。昼食休憩。
十四時、五社堂駐車場に降りて、ただちに、加茂青砂・桜島のホテルきららかに行き、入浴です。雨で冷えた体に、温泉の湯のこころよさ!
十五時三十分、ホテルまえの広場にて、最後のミーティング。四月の乳頭山での再会を約束しあいました。


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