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2008年4月 3日 (木)

雨の毛無山

Photo  三月の月例登山は、まだ春浅い男鹿・毛無山でした。
 三月二十六日、春を待ちかねたなかまたちが、七時三十分に、「天王くらら」駐車場に集合しました。ただちに、門前五社堂の駐車場に向かい、男鹿からの参加者も合流して、四十七人全員がそろいました。
 小雨が降りだしたので、みな雨衣を着ました。班長会議を開いて、登山行動についての打ち合わせをしました。その結果、多少の雨にはたじろぐことなく、毛無山まで登ることに決しました。
 男鹿三山というと、かつては「本山、真山、寒風山」でしたが、いまでは「本山、真山、毛無山」をいいます。毛無山の上部はまだ雪に覆われていますが、山楽会魂で挑戦です。
 斎藤重一会長からのあいさつと男鹿修験道の説明がありました。

Photo_4  赤神神社があり、漢武帝が祀られていることからすると、仏教、神道、道教の習合したものであるとの話でした。準備体操のあと、赤鳥居で写真を撮ってから、九時五分、一班を先頭に出発しました。キバナノアマナが、つぼみをつけはじめています。雨のせいか薄黄色のつぼみを固く閉じています。九時二十分、五社堂に着きました。九百九十九段の石段の間、周辺にはカタクリがたくさん芽吹いていました。ところどころにキクザキイチリンソウもつぼみをもたげています。しかし、残念なことに雨のなかですから、つぼみは固く閉ざしたままです。みんな、口々に「晴れたらいいのになあ」。五社堂を背景にして写真を撮りました。
Photo_5  五社堂から虚空蔵までの道々は、雨のなかではありましたが、登山道両側の春の便りに心をなごませました。Photo_7 フクジュソウの黄色い花の群落もありました。フキノトウ、キクザキイチリンソウ、Photo_8 カタクリ、スミレなども、冷雨のなかで色づいています。
 Photo_6 ブナ、コナラの灌木帯では、斎藤会長から解説がありました。目ざとい人は、「広葉樹林の林床に、矮生のスギが点在するけど、どこから種子がこぼれたのか」と疑問を呈しました。スギなのか、イヌガヤなのか、そばまでいかないとわかりません。晴れた日の「課題」にしておきましょう。
 十時十分、大きな残雪を登ります。やがて、すっかり雪景色となります。自衛隊道路には、十一時三十分。本山・毛無山鞍部には十一時五十分。
 航空自衛隊レーダーサイト警備の自衛隊員が、私たちを怪しんでかけつけます。「オメガタ、山サ泊マッテルナダガ?」と素朴な質問した私たちのなかまへ、隊員は、「ソウイウ質問ニハ答エラレナイ」といったそうです。だれの税金で給料をもらっているのか、かれらは知っているのでしょうか。国民敵視が、自衛隊の姿なのでしょうね。もちろん、ストーブのある自衛隊隊舎へのご招待もありません。 
 冷雨、寒風、とても、昼食を摂る状況ではないので、一気に五社堂まで下山して昼食にすることにしました。雨で滑る山道に注意しながら、十三時、五社堂着。昼食休憩。
 十四時、五社堂駐車場に降りて、ただちに、加茂青砂・桜島のホテルきららかに行き、入浴です。雨で冷えた体に、温泉の湯のこころよさ!
 十五時三十分、ホテルまえの広場にて、最後のミーティング。四月の乳頭山での再会を約束しあいました。

登山に役立つ話34 (「登山講座改題)

「山菜」採りの楽しみ

 春の野にすみれ採みにと来し吾そ野をなつかしみ一夜寝にける      山部赤人

 万葉集巻八のよく知られた歌です。このすみれ(菫)は、花ではなく、若菜を食用にしたものでしょう。スミレサイシン、オオバキスミレは、いまも食べます。
 春の野山は、「山菜」、「野草」であふれます。山行の往復に、山道のかたわらから、いくばくかの菜をいただくのは、楽しみなことです。本号では、まもなく始まる山菜採のたのしみ、春の山の恵みのゆたかさについて書きます。
 山麓の村落を過ぎながら、田圃や畑の近間(里山)のあたりに、豊富な種類の「野草」が採れます。ふきのとう、あざみ、なずな、いたどり、みつば、そでこ(シオデ)、ワラビ、ノカンゾウ、うるい(オオバギボウシ)、ひろっこ(ノビル)、ヨモギ、さしぼ(イタドリ)など。西国では、スギナ(つくし)、ギシギシ、アカザ、タンポポなども好んで食べるようです。

 秋田の多雪のブナ帯山地の「山菜」としては、こごみ(クサソテツ)、ゼンマイ、あいこ(ミヤマイラクサ)、みず(ウワバミソウ)、ウド、ほんな(ヨブスマソウ)、しどけ(モミジガサ)、ワサビなど。木の芽では、コシアブラ、タラノキなどがあります。
 「野草」摘み、「山菜」採りには、厳格なマナーがあります。自然保護上も、まもるべきルールがあります。しっかりまもらなければいけません。
 料理法まで書く紙面のゆとりはありません。おひたし、天麩羅、胡麻あえ、むし焼き、生食 … 、工夫しましょう。「山菜」採りを目的の一つにし、時間にゆとりのあるときには、食用油、味噌、醤油、酢、塩、鰹節、からし、マヨネーズ、砂糖などの調味料も一そろい持ちたいものです。
 なお、オキナグサ、ぶす(トリカブト)、ハシリドコロ、ホウチャクソウ、コバイケイソウ、スズラン、キツネノカミソリのような、新芽のときにはおいしそうな姿をした「毒草」もありますから、あやふやな知識で食べないこと。「山菜」の先達から、正しい知識を身につけましょう。
  山楽会でも、できたら、[山菜を採って、食べるつどい]でも持ちたいものですね。高田幹事長さん、ナントダスベ?

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